「大人の時間に合わせるのではなく、
あかちゃんの様子に寄り添いつつ、 起きている時間を 楽しく充実したものにしていきましょう。 睡眠のリズムも自然に整ってきますよ」 と、埼玉大学で子どもの発達と支援について研究をしている 吉川はる奈先生。 新生児期のあかちゃんは、 昼夜の区別なく 2〜3時間ごとに寝たり起きたりを繰り返します。 これは、光のない胎内にいた あかちゃんが持っている体内時計が、 まだ外界リズムに合っていないため。 浅い眠りのレム睡眠が 眠り全体の60%を占めるからです。 生後2ヶ月を過ぎると授乳間隔があいてきて、 まとめて寝る時間も長くなり、 生後3ヶ月くらいになると、 だんだん夜の睡眠がまとまってきます。 4ヶ月を過ぎるころには 睡眠直後に深い眠りが訪れるようになり (ノンレム睡眠)、 成長ホルモンが分泌されて、発育を促します。 こうしてあかちゃんがようやく夜中に 起きなくなってくるのです。 |