症状
代表的な症状は、唾液を出す腺がはれて痛むことです。耳下腺(耳の下のつけねの周囲)だけでなく、顎下腺(あごの下)や舌下腺(舌の下)もはれることがあり、いわゆる“おたふく顔”になるので、「おたふくかぜ」と呼ばれますが、実際には全部が同時にはれて、おたふく顔になることはあまり多くはありません。耳下腺は片側しかはれないこともあるし、顎下腺だけしかはれないこともあります。  はれは発症して3日目頃にピークとなり、7~10日で消失します。はれた部分を押したり、飲んだり食べたりして唾液腺が刺激されると痛みが強くなります。  もう一つの症状は発熱です。一時的に40度近くの高熱になることもありますが、通常は37~38度程度で、出ないこともあります。  かかる年齢が低いほど症状は軽く、4歳以上になると症状がはっきりとあらわれるようになります。年齢が高いほど、耳下腺のはれや痛みが強く、熱も高い傾向があります。  ウイルスは耳下腺のはれる1週前頃から、はれた後の1週頃まで唾液から分泌され、発症以前からウイルスを体外に出しているので、隔離のみでは集団発生を防ぐことは難しいようです。