背筋力指数は[2.0]が介護などに必要な体力の目安、[1.5]が出産、子育てに必要な体力の目安とされています。

1967年に男子[2.5]女子[1.75]あった背筋力指数は、1998年には男子[2.02]女子[1.35]まで低下してしまいました。

平均値がそこまで落ちこんだということは、10年前にすでにほぼ半数の男子が親の介護も危ういレベル、半数以上の女子が将来自分の赤ちゃんを抱いて、腰痛やぎっくり腰が心配というレベルになったことを示しています。
 
労働、出産、子育て、介護など人間の基本的な営みに体幹の筋肉の発達は極めて重要な意味を持っているのですが、その劣化は一体どこまで進んでしまったのか、非常に気になるところです。

授業中にシャンとした姿勢を維持できない、朝礼などで一定時間緊張した姿勢が保てないといった子どもたちも、体幹の筋肉が一定時間の緊張に耐えられないレベルにしか育っていないことを示していると捉える必要があるのです。