日立教育研究所の土谷みち子氏は、
乳幼児期からビデオを1人で1日長時間視聴していた
3歳児10名の行動特徴を次のように報告しています。
共通する行動特徴 上位8項目
@友達関係が持てない
A遊びが限られている
B表情が乏しい
C気持ちが通わない
D物を何かに見立てて、想像して遊べない
E自分から話しかけようとしない
Fほかの子どもが近寄ると避ける
G視線が合わない

メディアの時間は、音声言語(言葉)による応答性のない時間です。
言語形成期といわれる小学校中学年までの時期に、
一言も人と言葉を交わすことなく長時間メディアに向き合っていれば、
音声言語(言葉)によるコミュニケーション能力の発達は
きわめて低いレベルにとどまってしまいます。
そして、言葉の発達が遅く、ナマ身の人間同士の交流が
不得手・苦手な子どもたちは、
ますますヒトと口をきく必要のないメディアの世界に
はまり込んでいくという悪循環に陥りやすいのです。