11/8/17「風疹」
11/08/17 20:11 
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「風疹」

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国立感染症研究所の報告では、
今年は過去3年間で
風疹にかかった人が
増加しています。
本年5月上旬頃がピークで
現在減少傾向にはあります。

熊本県からは
これまで2名の報告があります。
多い所では、
神奈川(53)、大阪(40)、福岡(38)、東京(22)
となっています。

感染した人の平均年齢は、
男性32.0歳 女性24.4歳
と成人が多く感染しています。

風疹の症状としては、
発熱、発赤疹、リンパ節腫脹が
出現します。
ただしこれらの症状が
全部そろわない場合もあり、
見逃されていることもあります。
特効薬はなく
通常自然に治っていきます。
たまに急性脳症、
血小板減少性紫斑病
などの合併症がみられます。

風疹の最大の問題は、
妊娠前半期の妊婦の初感染により、
風疹ウイルス感染が胎児におよび、
先天異常を含む様々な症状
(先天性心疾患、難聴、
白内障、網膜症など)
が高率に出現することです。

感染が拡大しないためには
予防接種をして
感染の連鎖を
予防するしかありません。

H22年度の熊本県の
麻疹・風疹ワクチンの接種率は、
第1期94.6%
第2期92.2%
第3期91.9%
第4期85.1%
となっています。

毎年、
“接種期限までまだ時間があるから”
と先延ばしにして
ぎりぎりで接種する方、
ついに期限内にできなかった方、
がいらっしゃいます。

現在さほど
流行性の疾患がない時期ですし、
夏休みで時間に余裕がある方も
いらっしゃいます。
この機会に
ワクチン接種をなさってください。

また妊婦検診の際、
風疹抗体が低かった方は
風疹ワクチン接種をお勧め致します。