11/8/25「受動喫煙」
11/08/25 20:29 
▼タイトル
「受動喫煙」

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今朝の熊日新聞の朝刊に
たばこの有害性についての
記事がのっていました。

たばこの煙は、
*肺の中に吸入される“主流煙”
*肺から吐き出された“呼出煙”
*火のついたたばこの先端から立ち上る
“副流煙”
に分けられます。

主流煙は、燃焼温度の高い部分で発生し、
たばこの内部やフィルターを
通過するのに対して、
副流煙は燃焼温度が低いため、
主流煙に比べて有害物質が
高い濃度で含まれています。

厚労省の『最新たばこ情報』によると、
発ガン物質
ジメチルニトロソアミンの濃度は、
副流煙の方が
19−129倍濃度が高くなっています。

つまり直接たばこを吸わない人も、
周囲のたばこの煙を吸うと、
(このことを受動喫煙という)
健康に影響が及んでしまうのです。

2007年世界保健機関(WHO)がだした
受動喫煙防止のための政策勧告の中で、
こどもへの影響を取り上げています。

要約すると、
@親の喫煙は、
こども特に1歳未満のこどもの
気管支炎、肺炎の原因になる。
咳、痰、喘鳴などの症状が悪化する。

Aこどもに気管支喘息を引き起こし、
すでにおこっている
気管支喘息を悪化させる。

B小児期の肺の成長を阻害する。

C中耳炎を引き起こす。

D妊娠中に受動喫煙にさらされると、
低出生体重児や早産が増加する。

E乳幼児突然死症候群を引き起こす。
 
禁煙は簡単に
出来るものではありません。
喫煙者には
禁煙外来受診をお勧めいたします。
ご自身はもとより、
周囲のみんなが健康に過ごせますように。

8月26日(金)、27日(土)は
休診させていただきます。
どうぞよい週末をお過ごしください。