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▼ﾀｲﾄﾙ
「読書週間」
▼本文
10月27日から11月9日まで
読書週間。
以前福音館書店の
社長さんのお話を聴きました。
社長さん自身は
絵本を作成する会社に
勤務していましたが、
昭和の高度経済成長期の
猛烈社員だったので、
子育てはほとんど奥様に
おまかせ状態だったそうです。
奥様から子育ても終わった頃、
こんな話しを聞いたそうです。
おこさんたちが
まだ幼かった頃、
奥様はよく絵本を
読んでいたそうです。
ただおこさんたちは
やんちゃざかりで、
お母さんのお話を
聴いているのかいないのか、
思い思いの
遊びをしていたそうです。
それでも奥様は
特に話を聞きなさいとも言わず、
腹が立つわけでもなく
絵本を読んだそうです。
後年おこさんが
成長されてからのお話。
おこさんはその時に読んでもらった
絵本の内容をおぼえていたそうです。
それを聴いて社長さんは、
こどもは手にはおもちゃを
持っていたかもしれないけれど、
おかあさんの声に耳を傾けていたのだなあ、
ハラハラ、ドキドキ、ワクワクしながら
物語の場面を空想していたのだなあ、
と思ったそうです。
社長さんも幼少時に
ご自分のおかあさんから
絵本を読んでもらった場面は
今でもよく覚えているそうです。
話しの内容はかなり忘れたけれど、
その時のおかあさんの
表情や肌のぬくもりの感触は
忘れていないそうです。
日々の生活に追われる毎日ですが、
時には立ち止まって、
絵本を声に出して読んでみましょう。
おこさんの心には
やさしい思い出として
刻まれることでしょう。