12/6/29「食育月間〜D」
12/06/29 19:57 
▼タイトル
「食育月間〜D」

▼本文


内閣府食育推進室
「親子のための食育読本」の中の
『食育にもとづく親子の信頼形成と
心身の健康づくり』
(富山大学大学院 関根道和氏)
から抜粋します。


両親の共働きや
生活時間の深夜化に伴って、
朝食を欠食する子どもが
問題となっている。
朝食を食べることは、
エネルギー摂取以上の
意味を持っていることは
良く知られている。

そこで、
私たちが行っている
調査において、
3歳のときの
朝食の摂取状況と、
小学4年生のときの
性格や心理の
関係について評価した。
 
その結果、
3 歳のときに
朝食を毎日食べていた
子どもは、
小学4 年生のときの
自己評価として、
友達が多く、
父母によく相談し、
毎日が楽しく、
自分のことが好きであり、
イライラ感は少ない
と感じている
傾向にあった。
 
3歳のときに
朝食を毎日食べていた
子どもは、
小学4 年生のときの
保護者の評価として、
社交性や積極性があり、
物事に熱中しやすく
負けず嫌いで、
気分の変化は激しくない
と評価していた。
 
これらの結果の中で、
朝食の摂取そのものが、
どの程度、
子どもの性格形成や心理に
影響を与えているかは、
今後、詳しく検討する
必要がある
と考えている。

しかし、しっかりと
朝食を食べる
家庭環境づくりが、
子どもの性格形成や
心理にとって
良い方向に向かわせることは
想像できるところでは
ないだろうか。

私たちの調査では、
就学前から朝食を摂取し、
不規則な間食を避けるなどの
規則正しい食生活が、
その後の
肥満予防になることも
分っている。

また、食事内容では、
野菜類や魚介類を摂取し、
インスタント麺類や
ファーストフード類の
摂取が少ない食事も、
その後の肥満を予防する
ことが分っている。

以上から、
和食を中心とした
規則正しい食生活は、
心身の健康づくりだけではなく、
良好な性格形成や
親子の信頼形成にも
役立っていると考えられる。