12/7/24「首浮き輪」 12/07/24 19:56 ▼タイトル 「首浮き輪」 ▼本文 首浮き輪、御存知ですか? あかちゃん用の首用の浮き輪で、 後頭部とあごの下を 浮き輪が支えて浮かぶ というものです。 生後1ヶ月から体験できる スポーツ知育のひとつ 「ベビープレイスイミング」 (私は初耳です) の実践ツールとして イギリスで開発されたそうです。 日本では2009年から 発売されています。 今回、この首浮き輪による 溺水事故例が 日本小児科学会に 報告されましたので、 その事例を御紹介します。 事例@ 6ヶ月児 体重7.9kg 身長66cm 浴槽内で首浮き輪を頸部に装着。 浮き輪の上下にある 安全ベルトのうち 上面のみを留めていた。 母親が洗髪中に、 長くて2〜3分間、 目を離して気付くと、 首浮き輪の上部に目がかかるまで 児がズレ落ち、 鼻の下までお湯に浸かっていた。 すぐに抱き上げた。 顔色不良、2回嘔吐。 病院に搬送し3日間入院し、 後遺症無く退院した。 <検証> 浮き輪の下面の安全ベルトを 外していたため 首がズレ落ちて口が水に浸かって 溺れたと推測。 事例A 4ヶ月児 体重7kg 身長63.9cm 入浴時に首浮き輪を首に装着し 浴槽に児を浮かした。 児の顎が 首浮き輪の穴から下に下がり 口で浮き輪をくわえた状態になり、 「フガフガ」と言うため、 顎を浮き輪の穴の上にのせた (この様な事は今までにも何回かあった)。 その後、児は浮き輪から外れず 楽しそうにしていた。 母が1〜2分ほど髪の毛を濡らして、 浴槽を見たら、 児がうつ伏せになって 浴槽に浮いていた。 浴槽には嘔吐物、便、首浮き輪が 浮いていた。 すぐに児を抱き上げた。 全身白色、口唇紫色。 頬など叩き、喉に指を入れ、 約1分程度で咳をして泣き出した。 病院に搬送し1日入院し、 後遺症無く退院した。 <検証> 浮き輪の空気漏れが判明し、 そのため空気圧が下がり 児の首がリングから外れて 水中に没し溺水したと推測。 この事故報告を見て 首浮き輪の存在を 私は初めて知りました。 使用にあたっては 使用中は目を離さないように と書かれています。 私は実物を見たことは ありません。 ネットで見ると 首に浮き輪が巻かれている おこさんの写真があります。 現在使用されている方は どうぞ注意事項を 必ず守ってください。 夏は水の事故が 必ず発生します。 水遊び中は 決しておこさんから 目を離さないように しましょう。 |