12/8/8「こどもの事故」
12/08/08 13:25 
▼タイトル
「こどもの事故」

▼本文


日本小児科学会に
報告された
こどもの事故情報です。

イベント会場で
ジェット風船が配られ、
8歳の男児が膨らませて
遊んでいました。
口にくわえて
膨らましている時に、
吹き口の部品
(プラスチック)
が外れ、
吸い込んだ拍子に
誤飲してしまいました。
胸部不快感があり、
病院を受診し、
CT検査で
食道に異物が認められ、
摘出されました。

日本でジェット風船は、
1970年代から
駄菓子屋、
祭り屋台のくじ引き等で
こども向けに
販売されてきて、
1985年頃から、
プロ野球の観戦時に、
応援として
ジェット風船が
使用されるように
なりました。
近年は使用を禁止
あるいは
制限している所も
あります。

ジェット風船は、
風船内部から勢いよく
空気が吹き出し、
これを推進力にして
飛ばすことを
目的としたもので、
風船の吹き口には、
飛ばす時に音がでる
プラスチックの笛が
仕組まれています。

日本小児科学会の
コメントとして、
『今回の傷害は
プラスチックのパーツが
ゴム風船から
脱落しやすい構造
であることが問題で、
このパーツが
外れにくい構造を
検討する必要がある』
と述べています。

口の中に入れる機会がある
おもちゃについては、
その構造をよく確認し、
誤飲・誤嚥の可能性がないか
を検討しましょう。