12/10/10「歯ブラシ事故」
12/10/10 20:11 
▼タイトル
「歯ブラシ事故」

▼本文


日本小児科学会報告の
おこさんの事故レポートです。

歯ブラシによる刺傷

@4歳男児
夕食後、
洗面所で歯みがき開始。
母が居間に移動したので、
男児も母について移動。
1人かけソファの
袖の部分(50cmの高さ)に立って
歯ブラシをくわえていた。
泣き声で母が振り向くと、
歯ブラシを口にくわえたまま、
フローリングの床に
うつ伏せに転倒していた。
歯ブラシの柄の部分が
口から見えていた。
歯ブラシの柄をつかんで
ひっぱった。
歯ブラシの先端(約3cm)が無く、
口の中には
何も残っていなかった。
病院を受診し、
頭部CT検査で
第一頸椎の左方に
歯ブラシが認められ、
摘出術が行われた。

A1歳9ヶ月男児
就寝前の歯みがきのため、
男児とその姉に
歯ブラシを渡した。
母親は夕食後の後片付けで
テーブル拭きをしていた。
男児が歯ブラシを
くわえたまま
母親に駆け寄って来て、
母親の背中に
勢いよく抱きついた。
その瞬間異変を感じ、
泣いて痛がる
男児の口腔内を見ると、
歯ブラシの先端が
右頬粘膜に刺さっていた。
慌てて歯ブラシを抜くと、
創部から組織が
溢出してきた。
病院を受診し、
頬脂肪体の逸脱と診断。
摘出術を施行。

お二人とも、
こども用歯ブラシを使用。

東京消防庁によると、
2007−2011年の間に、
5歳以下の乳幼児について、
歯みがき中の外傷で
救急搬送された人は229人。

1歳108人
2歳62人
3歳30人
4歳13人
0歳11人
5歳5人

歯ブラシ事故は、
いつでも、どこでも
起こりえます。
歯みがき中は動かずに、
それだけに専念するよう
習慣づけ
しなければいけません。
また、
乳幼児の歯みがき中は、
監視の必要性があります。

さらに、
こどもは大人の
真似をすることがあります。
大人も歯みがき中は
何かをしながらするのは
止めましょう。

歯の健康を守るために
歯みがきは
大切なことです。

安全に楽しく
おこなえるように、
やり方を今一度
ご検討ください。