13/4/12「こどもの事故」
13/04/12 20:12 
▼タイトル
「こどもの事故」

▼本文


2歳7ヶ月の男児
におこった事故情報です。

朝食後、
リビングのこたつの上に
カルピスが入った
ストロー付きコップを置いて、
それを児が飲んでいるのを
母親は見て、
その後母親が目を離した際に、
いつもと違う激しい泣き声がして
見に行ったら、
リビングから離れたところで
座り込んで泣いていた。
側にいた姉(4歳)が、
「これ(ストロー付きコップ)を
もって歩いていて転んだ」と言った。
児の口から出血していて、
口の中を見たら
口蓋(口腔内の上の硬い部分)の
粘膜がそげてぶら下がっていた。
病院を受診し、
傷は筋層に達していて
全身麻酔下で縫合した。

このストロー付きコップは
側面に人気キャラクターが
描かれていて、
こども用商品として
販売されていたそうです。

横倒しになってもこぼれず
普段から使用していたようです。

ストロー部分は硬く、
コップから
突き出ている部分は
長くなっています。
そのため、
乳幼児の口腔の奥深くまで
到達する可能性が高く、
ストローは硬く曲がらず
コップの底に
ほぼ固定されている
状態のために、
口側のストローの先端に
大きな力がかかり、
重症の口腔外傷を
負う危険性が高くなっています。

日々の診療においても
転落、のみこみ、やけど
などなど
おこさんの事故は
絶えません。

平成23年度の
1〜14歳の死因の第1位は
不慮の事故です。

家庭内での事故も
数多く起こっています。
身の回りの点検を
常に行いましょう。