13/6/5「受動喫煙と病気」
13/06/05 20:19 
▼タイトル
「受動喫煙と病気」

▼本文


受動喫煙の害については
これまでも
お伝えしてきました。

受動喫煙と
こどもの病気について、
日本禁煙学会雑誌の
松崎道幸先生の論文から
引用します。

○現在までわかっている
受動喫煙関連疾患と
リスクの大きさ
(2006年カリフォルニア州
環境保護局報告参考)

*リスク比(倍);
受動喫煙なし群と
比べたリスク比

・低体重出生 1.5
・乳幼児突然死症候群 2〜5
・早産 1.5
・気管支炎・肺炎 1.5〜2
・気管支喘息 1.5
・慢性気管支炎 1.5
・中耳炎 1.5

○小児外来受診数上位5疾患
(平成14年厚生労働省報告)

受動喫煙関連疾患
(*印の疾患)

0歳
1位;*急性咽頭炎・扁桃炎
2位;予防接種
3位;*急性気管支炎
4位;*急性上気道感染症
5位;健診

1〜14歳
1位;*急性支喘息
2位;*虫歯
3位;*急性咽頭炎・扁桃炎
4位;*急性気管支炎
5位;*急性上気道感染症

親がタバコを吸う
家庭のこどもは、
これらの病気に
およそ1.5〜2倍
かかりやすくなります。

○受動喫煙と
乳幼児突然死症候群
(SIDS)

妊娠中及び出産後の
受動喫煙は、
SIDSリスクを
2〜3倍高めます。
わが国のSIDSの
およそ4割が
受動喫煙によると
推定されます。
胎盤を通過した
タバコの有害成分は、
発達を始めたばかりの脳に
様々な変調をもたらします。
妊娠中
受動喫煙のあった児は、
大きな音や
高炭酸ガス、
低酸素負荷に対して
すばやく
防御反応を行う機能が
低下しています。
SIDSで亡くなった
赤ちゃんの肺には、
別の原因で
亡くなった場合よりも
ずっと多くの
ニコチンが検出されます。

タバコの煙の有害物質が
胎児に悪い影響を及ぼし、
また日常よくみられる疾患の
増悪因子となっています。
さらに、
それまで
元気だった赤ちゃんが
突然死亡するSIDS
(日本では毎年400件ほど発生)
の原因の一つにも
なっています。