14/3/22「腸閉塞」
14/03/22 15:18 
▼タイトル
「腸閉塞」

▼本文


小児科勉強会での事例です。

2歳児が菓子昆布
(こども向けとして販売されてはいない
袋詰めのもの)
を袋の半分程の分量を食べ続け、
その昆布が消化されずに腸に溜り、
腸が閉塞しました。

昆布の長さは2〜5p、
幅は1pほどです。

処置を施し、
その後軽快しました。
排便があり、
便中には昆布が
ほぼそのままの形ででてきました。

昆布を約1時間水に浸すと、
昆布は水を吸収して膨張します。

過去にも
昆布を食べて腸閉塞を
おこした事例は報告されています。

菓子昆布は実際硬く、
噛み砕く能力がなければ
消化できずに腸内に停滞し、
腸閉塞を起こすことがあります。

これまで、
もち、果肉(かきなど)、
たけのこ、ごぼう
を食べて腸閉塞を
起こした事例が報告されています。

おこさんが十分に噛んで、
きちんと消化・吸収できる
食べ物を食べる、
あるいは
食材をそのおこさんの
噛む能力に合わせた形体にする
ことが大切です。

以前書きましたが、
噛む能力を高めるには
柔らかいものだけ
食べていてもいけません。
だからといって
硬い、消化しにくいものでは
今回のような事態を招きます。
消化しやすい食材を
ある程度の大きさにして食べることで
噛む能力を身につけていきましょう。

桜の花、咲きました。