14/3/27「誤嚥」
14/03/27 18:55 
▼タイトル
「誤嚥」

▼本文


おこさんの大豆誤嚥の事例です。

10か月のおこさんです。
原因となったのは、
市販のベビーフードです。
この商品の対象年齢は9か月以上です。

原材料は、
大豆、にんじん、たまねぎ、ブロッコリー、
じゃがいも、トマトピューレー、
豚肉、鶏レバー、卵白、などです。

包装容器の外側には
「9か月頃から、歯ぐきでつぶせる固さ」
と表記されています。

経過は、
母親が児に原因食品を与えている最中、
突然泣き始め、
顔面、四肢が真青になり、
父親が児を逆さまにして背中を叩いたら、
じゃがいも、大豆片を数個吐き出しました。
その後発熱、呼吸困難がみられ病院を受診し、
人工呼吸器管理等の治療が行われました。

気管支からは数回にわたり
大豆片がでてきました。
その大豆片の1つは
8mmx3mm大でした。

このおこさんの歯は
上下とも2本ずつ生えていましたが、
食事の際には噛まずに
飲み込むことがあったそうで、
入院中も回復後の食事中に
そういった様子が確認されています。

上記の大きさの大豆片が
気管支の中に入れば、
気道閉塞に近い状態になります。

このブログでも以前書きましたが、
おこさんが誤嚥する
最も頻度が高いものは豆類で、
特にピーナッツは多いです。

また、
豆類は肺炎を起こすことがあります。
このおこさんも肺炎を併発しました。

先日も書きましたが、
おこさんが噛み砕ける
食材・食形体を
十分理解することは大切です。

さて、
この季節は天気が周期的に
移り変わります。
桜の季節の雨を
“桜雨”と言うそうです。
この雨を吸って
桜は一年に一度の花を咲かせます。
遊水公園の桜は
ほぼ満開となっています。