14/3/31「タバコ」
14/03/31 20:34 
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「タバコ」

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今年開催された
乳幼児突然死予防学会学術集会の
演題をご紹介します。

空中に浮遊する粒子状物質(PM)のうち、
粒子径が2.5μm以下のものが
微小状物質(PM2.5)です。
草木などの植物、
石炭や石油などの化学燃料などが
燃焼する際に発生します。

PM2.5は粒径が小さいため
肺の深部に到達し、
長期に大量暴露することで
呼吸器の炎症を起こし、
循環器疾患、他の様々な病気の
リスクとなります。

タバコは乳幼児突然死症候群(SIDS)の
大きなリスクファクターの一つです。
タバコの燃焼によって発生する煙は
典型的なPM2.5で、
その煙の直径は1μm以下です。

環境省が外出を控えるなどの
注意喚起をおこなう濃度は70μ/m3です。

今回著者らは、
自家用車内のPM2.5の濃度を測定しました。

使用した車;1500t、平均速度約20q/h
タバコ;SuperLite(6mg)

測定位置;1.助手席、2.後部座席

測定の実際
A.全部の窓全開
B.運転手側の窓のみ10p程開ける
C.Bプラス助手席の窓を10p程開ける
D.運転手側と後部左席の窓を10p程開ける
E.全部閉鎖

運転手が喫煙した場合の結果

*ほぼ全ての条件でPM2.5は
 700μ/m3以上を示した。

*最も低い条件である完全全開でも
 助手席で1000μ/m3を
 超えることがあった。

*最高値は全閉鎖した
 後部座席で3000μ/m3を超えた。

狭い空間での受動喫煙による
健康被害が懸念されます。

さて、
土曜日は桜散らしの雨が降りました。
遊水公園の地面や水面には
桜色の帯ができていました。
熊本市内の桜の見ごろも
あと少しでしょうか。
3月が過ぎていきます。