14/5/30「魚」
14/05/30 19:30 
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「魚」

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皆さんご存知のように、
魚にはいろんな栄養素が含まれています。
タンパク質、ビタミン類、
カルシウム、鉄などの必須微量元素、
高度不飽和脂肪酸の一種である
DHA(ドコサヘキサエン酸)、
EPA(エイコサペンタエン酸)、
タウリンなどの抗酸化物質
等々が挙げられます。
魚も大切な栄養源のひとつとして
食べていきたいものです。

ただし、
魚アレルギーの方もいらっしゃいます。
魚アレルギーを引き起こす
主要なタンパク質は
パルプアルブミンというもので、
これは水溶性で熱に強い性質があります。
また魚のコラーゲンも原因となります。
コラーゲンは加熱されると
水に溶けやすくなります。
水に溶けて固まるとゼラチンになり、
このゼラチンがアレルゲンとなります。

また魚に寄生する
アニサキスという寄生虫を食べて、
アレルギー反応を引き起こす場合もあります。
寄生率が高いのは、
イカ、サバ、タラなどです。
刺身や寿司などの比較的新鮮な状態での
摂取によることが多いようです。
アニサキス対策としては、
魚を60℃以上20分以上加熱する、
48時間以上冷凍することで、
アニサキスアレルギーを予防できます。

そして、
サバ、まぐろ、サンマなどの魚の筋肉中に
高濃度に含まれる遊離ヒスチジンが、
魚の鮮度が落ちて感染する細菌のもつ
ヒスチジン脱炭酸酵素により
ヒスタミンに変えられることで、
ヒスタミン中毒という
アレルギー反応に似た症状を
引き起こすことがあります。
魚は冷蔵保存し、
鮮度が落ちないうちに
なるべく早めに食べましょう。

今日の熊本市の最高気温は32.1℃。
食品の管理に気をつけましょう。