14/6/30「ボタン電池」
14/06/30 20:01 
▼タイトル
「ボタン電池」

▼本文


6/16〜6/20は
「ボタン電池の安全性に関する国際啓発週間」でした。

平成22年4月〜平成26年3月までに
消費者庁に寄せられた
“こどものボタン電池の誤飲に関する事故情報”
は90件以上でした。

ボタン電池にはコイン形とボタン形があります。
またリチウム電池は放電電圧が高く、
電池を使い切るまで一定の電圧を保持します。

ボタン電池は、
こども用玩具、時計、タイマー、LEDライト、
体温計、リモコン、電卓など、
こどもが簡単に手にできる製品に使われています。

電池を飲んだ場合、
消化管に接触した電池から電流が流れると、
電気分解により
電池の外側にアルカリ性の液体が作られ、
短時間で消化管の壁に損傷が起き、
潰瘍ができたり、
穴があくおそれがあります。

また胃内では、
胃液で電池の金属皮膜の腐食が起きて、
アルカリマンガン電池などでは、
アルカリ性の液体が流出して
消化管の壁を損傷する可能性があります。
よって、
誤飲した場合は早く取り出す必要があります。

誤飲した年齢は3歳以下が大半を占めていて、
1歳が最多となっています。

ボタン電池の使用状況は、
1位;保管・放置していた
2位;おもちゃ
3位;タイマー・時計
の順でした。

消費者庁が0歳〜3歳までのこどもを持つ保護者に、
ボタン電池に関するアンケート調査を行ったところ、
おこさんのボタン電池誤飲事故を
知っている人は約8割でしたが、
誤飲による重症事例の存在を知らない人は
約6割でした。

家庭に玩具以外にボタン電池を使った製品を
保有している人は約8割、
その中で、
LEDライト、ライト付き耳かき、体温計、
リモコン、電卓については、
「積極的にこどもに与えたことがある」
「こどもが勝手に手にしているのを見た」
と5割以上が回答しています。

こどもが
「ボタン電池を飲んだ」
「なめていた」
「手にしていた」
と回答した人は1割以上でした。

その時のこどもの年齢は、
6ヶ月〜1歳半未満が6割以上でした。

以下、注意事項です。
*電池が使用されている製品の確認
*電池蓋が外れやすくなっていないか確認
*電池の保管場所の確認(手の届かない所)
*電池交換はこどものいない所で行う

もしも電池を飲んだり、
鼻の穴に入れた場合、
もしくは飲んだかもしれない場合は、
早く医療機関を受診しましょう。