14/7/26「日本脳炎〜その@」
14/07/26 16:22 
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「日本脳炎〜その@」

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国立感染研が7月18日でまとめた
ブタの日本脳炎抗体保有状況です。

5月上旬に沖縄で検査をしたブタの5%が抗体陽性でした。
以後、
6月下旬高知10%
7月上旬長崎・香川100%、富山・鹿児島5%
7月中旬宮崎9%
このように、
西日本を中心に日本脳炎ウイルスが活動しています。

2013年日本では8名の患者発生が報告されていて、
うち2名は熊本県の方です。
世界的には極東から東南アジア、南アジアにかけて、
年間3〜4万人発生し、
死亡率は20〜40%で、
幼小児や老人では死亡の危険は大きいです。
治療薬はないので、
ワクチンを接種して予防することが大切です。

日本脳炎ウイルスは
コガタアカイエカを介して人に感染します。
この蚊は温帯から亜熱帯、熱帯地域に分布しています。
国立感染研昆虫医科学部の論文によると、
日本でこの蚊は、
関東地方と新潟県を結ぶ線の東西で
捕集数に大きな違いがあることが示唆されています。
(西側が多い)
この蚊の活動は9月頃まで続きますので、
防虫対策も大切です。

ワクチンの標準接種年齢は3歳以上です。
まだ済んでいない方は早めに接種をなさってください。

今日は各地で猛暑日となっているようです。
熱中症対策はもちろん、
日本脳炎対策もご考慮ください。