14/8/2「日焼け」
14/08/02 15:48 
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「日焼け」

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8月に入りました。
夏は皆さんご存知のように紫外線が強く、
素肌をある程度以上の時間日光にさらすと、
俗にいう「日焼け」をしてしまいます。

日焼けは赤くなることも黒くなることも指しますが、
医学的には赤い日焼けはサンバーン、
黒い日焼けはサンタンと区別します。

サンバーンは、
強い紫外線(UVB)に長時間さらされると
局所のヒリヒリ感を伴って発赤・浮腫・水泡が生じ、
ひどいと全身の発熱・倦怠感・脱水症状を起こします。
そして免疫力を低下させ体調が崩れたりします。
またアトピー性皮膚炎や乾癬などが
悪化することもあります。
さらに紫外線を浴び続けると、
加齢とは区別されるしみ・しわなどの皮膚老化が促進され、
光発癌を誘発したり、白内障の原因にもなります。

サンタンは、
サンバーンが消える3日目頃から出現する色素沈着
(遷延型黒化)と、
日光暴露後数時間〜1日以内にあとを残さず消える
色素増強(即時型黒化)の2つがあります。

サンバーンとサンタンの程度は、
紫外線に対する皮膚の敏感度(スキンタイプ)
に左右されます。
日本人は3つのスキンタイプに分けられ、
紫外線に対して最も問題となるのは
サンバーンが強く、サンタンが起こらないタイプで、
黒い日焼けをする人よりも光老化・発癌の危険が高いです。

紫外線を衣服で遮断したり、
スキンタイプに合わせてサンスクリーン剤を使用して、
対策を行いましょう。
今日のようなどんよりしたお天気の日でも
紫外線は降り注いでいます。

もしもサンバーンを起こしたら、
早めに冷やすことで炎症の拡大を食い止められます。