14/9/1「デング熱」
14/09/01 20:22 
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「デング熱」

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デング熱発症者の数が増加したと報道されました。
東京代々木公園付近で蚊に刺されたと思われる方々です。

8月のブログで、
海外渡航時にはこの感染にお気を付けくださいと
ちょっとだけお伝えしましたが、
まさか国内で感染が発生するとは思いませんでした。
(海外で感染して日本で発症した方は
これまでも報告されていましたが)

デング熱についてすでに調べた方も多いかと思います。
この感染症は、
ヒトスジシマカやネッタイシマカによって媒介される病気です。
ヒトスジシマカは
青森県以南の日本のほとんどの地域に分布していますが、
ネッタイシマカは現在国内には生息していませんが、
飛行機で国内に運ばれることもあるようです。

病態は2つあって、
非致死性の熱性疾患であるデング熱と、
重症型のデング出血熱やデングショック症候群
に分けられます。

多くの場合、
デング熱と呼ばれる一過性熱性疾患の症状を呈して、
1週間程度で回復します。

ただ、デング熱とほぼ同様に発症して経過した人の一部で、
突然出血傾向を主症状とするデング出血熱となります。
症状は4段階に分けられて、
Grade3,4はショック症状を示しデングショック症候群
と呼ばれることもあります。
致死率は国により
数パーセントから1パーセント以下と様々です。

特効薬はなく、いずれの場合も対症療法を行います。

報道されているように、
蚊にさされない工夫が必要です。
これについては日本脳炎対策も然りです。

8/27付のブタの日本脳炎抗体保有状況は、
熊本は8月中旬7%から下旬23%に増加しました。
四国・九州では大分以外は全て陽性です。
東日本では千葉、富山、山梨が陽性です。
日本脳炎ウイルスは西日本を中心に
広い範囲で活動しています。
この病気は予防接種がありますので、
対象者は接種をしましょう。

さて今日から9月。
多くの学校で新学期が始まりました。
毎日3度の食事の準備に追われていた方、
一人になれる時間がほとんどなかった方、
これからちょっとは一息つけますでしょうか。
ゆっくりできるほんのひと時に、
ハーブティーなどいかがでしょうか。
(決して○○ハーブではありません)