14/10/21「RSウイルス」
14/10/21 20:32 
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「RSウイルス」

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9月以降、
RSウイルス感染症が保育園・幼稚園で流行しています。
これまでは冬に流行していましたが、
2012・13年は9〜11月にピークがみられて、
今年も同様の傾向です。

ある大学の先生の調査によると、
真夏日が多く、降水日が多いと、
流行の開始が早くなる傾向があるとのことです。
RSウイルスは熱帯・亜熱帯気候では、
暑い雨期にはやる傾向があるようです。
実際沖縄では7〜8月に流行のピークがあって、
東南アジアでは雨期に流行するそうです。

つまり、流行期が夏〜秋に早まったのは、
気候の温暖化が関連している可能性があるようです。

このウイルス感染症では、
乳幼児の場合重篤な呼吸器症状を起こすことがあって、
注意を要します。

ある研究発表をご紹介します。
RSウイルス感染症で入院したおこさんの
鼻水中のウイルス量を入院後から経時的に調べたところ、
症状発症から7日後;約80%の児がウイルス陽性
症状発症から14日後;約50%の児がウイルス陽性
だったとのことです。
ウイルス量は時間の経過とともに減少しました。

なかなか流行が終息しないのは、
家族内感染から外部に感染が拡大したり、
ウイルスを保有している状態で
集団生活に戻っていることなどが
考えられます。

症状が十分に改善してから登園しましょう。