14/10/24「インフルエンザワクチン」
14/10/24 20:36 
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「インフルエンザワクチン」

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熊本県のインフルエンザ発生状況は、
3週前62件でしたがその後減少し、
10/13〜10/19の週は5件でした。

広がりはみせていませんが、
シーズンに向けた対策は必要です。

先日インフルエンザの専門家の講演を聴きました。

以下その概略です。

1960年代から1993年まで日本で実施されていた
インフルエンザワクチンの学童集団接種は、
集団免疫効果により、
高齢者のインフルエンザ関連死亡を
抑えていたことがわかりました。

また学童集団接種中止により、
1990年代に約800人の幼児(1〜4歳)の
インフルエンザ関連死亡が確認され、
その多くは脳症と考えられています。

よって、学童集団接種によって幼児は
間接的に守られていたと考えられます。

この学童集団接種は現在欧米諸国から
高い評価を受けていて、
米国、カナダ、英国では国民全員接種の方向に
動きだしています。

日本では現在インフルエンザワクチンは、
個別の任意接種になっています。
ある日本の学会誌の報告によると、
2000〜2010年にかけての
インフルエンザワクチン接種率は、
小児および高齢者は50%台、一般成人は30%弱、
全体では40%弱程度とのことです。

できるだけ多くの方が接種できるように、
自治体などからの補助があったり、
接種する時間がとれたらいいのですが。

接種可能な方はぜひ接種を致しましょう。