15/2/6「睡眠@」
15/02/06 19:50 
▼タイトル
「睡眠@」

▼本文


1/26〜2/1の週の熊本県のインフルエンザ感染状況です。
定点数は40.06で前週71.68から減少しました。
ピークは過ぎた模様ですが、
この数値は昨年の最高値38.78よりもまだ高い警報レベルです。
施設によってはまだ学級閉鎖もみられています。

この週の全国の感染状況は、
定点数29.11で前週39.42から減少し、
前週がピークだった模様です。

全国の定点数と比べてまだ熊本県は多いので、
手洗い・うがい、
人が集まる場では感染予防対策を致しましょう。

さて、睡眠の大切さについては皆さんご承知の通りです。
こどもの睡眠障害について長年研究、治療を実践されてきた、
私の恩師でもある熊本大学名誉教授三池輝久先生のご著書
「子どもの夜ふかし 脳への脅威」(集英社新書 2014年発刊)から、
参考にしていただければと思う項目を抜粋してみました。

*睡眠は脳を創り、その働きを育て、守る(維持する)

ヒトは身体が疲れるから眠るのではなく、
脳の働き(情報処理能力)を保つために眠る。
睡眠はヒトの脳の情報処理能力を保つために脳自身により作られたもので、
脳を守る働きをもつと考えられている。

*夜ふかしは健康に良くない

身体の成長を促す成長ホルモンは、
夜10時頃から午前2時頃にかけて最もよく分泌される。
その時間帯にぐっすり眠ることで、
成長ホルモンがたくさん分泌されて、
全身の細胞がリフレッシュし、
骨、筋肉、血管などの細胞が増えて太く長くなる。
夜ふかしは他のホルモン分泌のリズムにも影響を与えるので
成長のバランスが崩れやすくなる。

*小学生以上の児童の睡眠障害の条件

@夜7時から朝7時までにとるべきはずの、
その児童に必要な夜間の基本睡眠時間
(小学校低学年;9〜10時間、小学校高学年;8〜9時間)が不足している。
A夜間の睡眠中に頻回に
(3回以上、あるいは一度に30分以上)目が覚めてしまう。
B日によって入眠時間と起床時間が90分以上、著しくばらついている。
(例;月曜日は寝る時間が午後9時、火曜日は寝る時間が午後11時)
C寝つきが悪く、眠りにつくのが午前0時を越えてしまう。

*小学生以上の児童の良眠のための7のヒント

@朝7時より前に起きられるように入眠時間を調整しよう。
A平日でも小学生で9時間以上の睡眠をとろう。
B朝昼晩の食事時間は一定にしよう。
C昼間は楽しく活動しよう。
Dベッドに入ってからの考え事はやめましょう。
E「皆が夜ふかししているから大丈夫」という考えは捨てよう。
F良眠生活は生涯継続しよう。