15/2/9「睡眠A」
15/02/09 16:46 
▼タイトル
「睡眠A」

▼本文


前回ご紹介した、
熊本大学名誉教授三池輝久先生のご著書
「子どもの夜ふかし 脳への脅威」
(集英社新書 2014年発刊)から、
睡眠についての話題の続きです。

*1歳半から就学前までのこどもの睡眠障害の条件

@夜7時から朝7時までにとるべきはずの、
 そのこどもに必要な
 夜間の基本睡眠時間(9〜11時間)が不足している。
 (こどもに必要な1日の総睡眠時間は、
 夜間基本睡眠時間プラス昼寝の総計。
 総睡眠時間が足りているからよいというものではなく、
 夜間の睡眠時間はあくまでも「睡眠の基本」として
 まとまってとれていることが重要)
A夜間の睡眠中に頻回に(3回以上、あるいは一度に30分以上)
 目が覚めてしまうという「リズム」の悪さによって、
 睡眠の「質」が確保できない。
B日によって入眠時間と起床時間が90分以上、
 著しくばらついている。
C寝つきが悪く、眠りにつくのが夜11時を越えてしまう。

*睡眠障害から生じる問題

・朝起きるのが苦手になる。
・保育、幼稚園への行き渋りがあらわれる。
・日中の機嫌が悪く、泣いてばかりいる。
・午前中の眠気により、午前睡が必要。
・昼寝の睡眠時間が長く、
 夜間基本睡眠時間の不足をおぎなう眠りになっている。
・友人間のトラブルが多い。
・ボーっとして無気力である。
・自己主張が強く、通らないとパニックになる。
・理由のない攻撃性を示す。
・視線が合わない。
・集団で行動することが苦手になる。

おこさんの睡眠はいかがでしょうか?
上記のような様子が見られる場合は、
睡眠状態を見直してみましょう。

さて西日本では、
まだ少ないながらもスギ花粉が飛んでいます。
敏感な方だとすでに症状がでていると思われます。
花粉症の方は対策をとりましょう。

インフルエンザは当院周辺では減少傾向にある模様です。
ただし、まだ陽性の方はいらっしゃいますので、
引き続き予防につとめましょう。