15/3/18「スポーツ障害」
15/03/18 13:37 
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「スポーツ障害」

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昨日はお天気良好で、
熊本市は20℃を越える陽気となりました。
お外遊びにはもってこいの日和でした。
今日は一転、雨の一日です。

さて、プロ野球はオープン戦真っ最中。
アメリカ大リーグから広島に移籍した
黒田投手はただ今40歳。
その実力は健在のようです。

しかしアメリカで活躍している
ダルビッシュ有投手(28)の右肘靭帯損傷、
今季出場絶望のニュースには、
多くのファンが驚きました。
情報では手術は成功したようですが、
復帰まで1年はかかる模様です。

以前このブログで、
おこさんのスポーツ障害について書きました。

日本臨床スポーツ医学会による
青少年の野球障害に対する提言を抜粋します。

@野球肘の発生のピークは11、12歳。
 野球指導者はとくにこの年頃の選手の
 肘の痛みと動きの制限に注意する。
 野球肩の発生のピークは15、16歳。
 肩の痛みと投球フォームの変化に注意する。

A野球肘、野球肩の発生頻度は投手と捕手に高い。
 各チームには、投手・捕手をそれぞれ2名以上おく。

B練習日数と時間
 小学生;週3日以内、1日2時間こえない。
 中学生、高校生;週1日以上の休養日をとる。
 個々の選手の成長、体力と技術に応じた練習量と内容。

C全力投球数
 小学生;50球以内/日、試合を含めて200球以内/週
 中学生;70球以内/日、試合を含めて350球以内/週
 高校生;100球以内/日、試合を含めて500球以内/週
 1日2試合の登板禁止

D練習前後に十分なウォームアップとクールダウンを行う。

Eシーズンオフを設け、
 野球以外のスポーツを楽しむ機会を与える。

F肘・肩の障害は、
 将来重度の後遺症を引き起こす可能性があり、
 その防止のためには指導者との密な連携のもと
 専門医による定期的検診が望ましい。

*日本臨床スポーツ医学会が行った調査結果
・少年野球
 四国地区(過去13年、5768名)
 野球肘の発生;約50%
 X線で骨の異常あり;約20%
 投手の平均投球数50球/日、最高150球

・全体的印象 
a)練習時間が長すぎる
b)休養日が少なすぎる
c)年中同じスポーツをしている
d)トレーニングメニューが画一で、個別性がない
e)体力づくりがおろそか
f)水分摂取が不十分
g)食事は不規則
h)運動障害に対する勉強が不十分な指導者がいる

おこさんは成長途上で、
骨や関節、筋肉がまだ未発達の状態です。
荷重な練習で障害を引き起こす場合もありますので、
無理なく楽しく取り組めるよう応援しましょう。