15/4/17「便秘」
15/04/17 13:54 
▼タイトル
「便秘」

▼本文


便秘のおこさんは少なからずいらっしゃいます。
中には排便のたびに痛がって泣いたり、
肛門から出血したりする方もおいでです。
それがトラウマとなって排便をがまんして
慢性的な便秘になっていると思われる場合もあります。

2013年9月に発表された
小児慢性機能性便秘症診療ガイドラインから抜粋します。

*幼児期にはどのようにトイレットトレーニングを行うべきか。

・適切な便秘治療により規則的な排便習慣が確立してから開始する

・本人の発達段階;
 ひとりで歩け、おしっこやうんち、トイレに興味を示す、
 人のまねをしたがる、
 などを考慮し、
 養育者の準備;
 児との信頼関係が確立され、叱らずに忍耐強く見守ることのできる
 余裕のある時期ができたら開始する。

・ごほうびとして児が好むものを数種類用意しておき、
 そのつど段階に応じたごほうびを与えることは、
 児のトレーニング意欲を高めるのに役に立つ。
 排便しなくても5〜10分すわっていることができたら
 ごほうびを与えてもよい。

・便秘症児は硬い便をする前に、
 便意を感じてもまずは排便しないようにこらえて
 足を交叉させたり走り回ったりすることが多い。
 排便の際には部屋のすみで座りこんだり、
 親や机にしがみついて立ったまま排便するなど
 独自の排便スタイルで行うことが多く、
 トイレでは排便できないことがある。
 よってトイレ拒否の強い児は、
 はじめは着衣のまま便座やオマルに座らせてもよい。

*慢性機能性便秘症に牛乳アレルギーが関与するか?

・頑固な便秘症の幼児30人中26人が牛乳をやめると自排便がみられ、
 牛乳を再開すると72時間以内に便秘が再出現した。

・便秘症の乳児65人における試験で、
 慢性機能性便秘症が牛乳不耐症の症状であることが示された。

・米国小児栄養消化器肝臓学会では、
 牛乳を大量に飲む児に便秘と裂肛が多いこと、
 および牛乳を除去して軽快、
 牛乳摂取で便秘が起こる児が存在することから、
 通常の治療に反応しない頑固な便秘の児に対して、
 期間限定で牛乳制限を考慮するべきとしている。

⇒牛乳アレルギーの関与する児があり、
 通常の治療に反応しない場合は
 期間限定で牛乳制限してみることが推奨される。

以上参考になさってください。
便秘に対しては、体を動かすことも大事です。
今日、明日はお天気良好です。
お外に出て遊びましょう。