15/06/02 13:50
▼ﾀｲﾄﾙ
「異物」
▼本文
今年も早いもので6月に入りました。
蒸し暑いこの頃です。
さて、
おこさんの飲み込み事故は跡を絶ちませんが、
耳、鼻などの外界と直接通じている管腔臓器に
異物が入ってしまうこともしばしばみられます。
以下、耳鼻咽喉科の先生の論文から抜粋します。
＊外耳道
こどもでは玩具が多く、
特にビーズ玉やプラスチックのBB弾が多い。
(BB弾という語を私は初めて知ったのですが、
Ball Bulletの略で、
プラスチック製の球形の遊戯銃用の弾丸のことだそうです)
蚊や蛾などの昆虫が侵入することもある。
＊鼻腔
こどもに圧倒的に多くみられ、
玩具、ティッシュペーパー、BB弾、パチンコ玉などが多い。
特にこどもでは泣き叫ぶ際の呼気で気道異物になることがある。
＊咽頭異物
魚骨が最も多い。
うなぎやあじなどの小さな魚骨は容易にとれるが、
鯛などの太くて大きな魚骨はのどの奥に刺さる場合が多く、
とるのが難しくなる。
＊食道異物
こどもでは玩具や硬貨が多い。
ボタン型電池は注意が必要で、
特にリチウム電池は数時間で粘膜炎症〜壊死を起こし、
時に穿孔を生じるため、
速やかに摘出しなければならない。
＊気道異物
こどもではピーナッツなどの豆類が多い。
窒息の危険性が高く、死亡例も多い。
こどもの場合、
口から飲み込むだけではなく、
鼻や耳にふざけて玩具等を入れてしまうことがあります。
まだ分別のつかないおこさんの周囲には、
小さな物をできるだけ置かないように、
日々点検する必要があります。