15/6/18「食中毒」
15/06/18 18:40 
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「食中毒」

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暑い季節は食中毒が発生しやすくなります。
厚労省が把握した今年に入ってからの6/1時点での
全国の食中毒件数は378件、熊本県は4件の発生です。
4件中2件はノロウイルス、1件はカンピロバクターです。
全国での発生の原因としても、
ノロウイルスが最多で、
その他多い順に、
カンピロバクター、アニサキス(寄生虫)、自然毒、ぶどう球菌、
腸管出血性大腸菌、化学物質、ウエルシュ菌、クドア(寄生虫)
が挙がっています。

先日も、大阪の飲食店で「鶏ユッケ」を食べた大学生が
集団食中毒になり、
カンピロバクターが検出されました。

カンピロバクターは、ニワトリ、ウシをはじめ、
ペット、野鳥、野生動物などあらゆる動物が保菌しています。
この菌に汚染された食品、飲料水の摂取、動物との接触により
ヒトに感染します。

主な原因食品、感染源としては、
鶏肉関連調理食品、
その調理中の加熱不足や取扱いの不備
が考えられています。

これまでのカンピロバクター食中毒例の原因食品
*鶏肉
 鶏レバーやささみなどの刺身
 鶏のたたき
 鶏わさ
 などの半生製品、加熱不足の調理品
*牛
 牛生レバー

食品以外では、
不十分な殺菌による井戸水、湧水及び簡易水道水
を感染源とした事例があります。

カンピロバクター食中毒予防法
1)食肉は中心部を75℃以上で1分間以上加熱
2)食肉は他の食品と調理器具や容器を分けて処理や保存を行う
3)食肉を取り扱った後は手を洗ってから他の食品を取り扱う
4)食肉に触れた調理器具等は使用後洗浄・殺菌を行う

また、毎年お伝えしていますが、
これから腸管出血性大腸菌による感染症も増加します。
国立感染研によると、
5/11以降全国的に増加傾向です。
熊本県では5/24の時点で17人が感染し、
昨年同期の7人を越えています。

これからの季節はキャンプなどの野外活動の機会が増えて、
屋外で調理をすることもあるでしょう。
くれぐれも食品管理、調理法などご注意ください。