15/7/23「黄色ブドウ球菌」
15/07/23 18:51 
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「黄色ブドウ球菌」

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黄色ブドウ球菌の名前をご存知の方は多いと思います。
この細菌は多くの人の皮膚表面や鼻腔内に存在しています。
普段は常在菌として病気を引き起こすことはありませんが、
夏場おこさんにしばしばみられる皮膚の病気である伝染性膿痂疹、
いわゆる「とびひ」の主要な原因菌となることがあります。

擦り傷や虫刺され・あせもを掻き崩すことで、
皮膚表面の黄色ブドウ球菌が体内に侵入して感染をおこします。
膿んだ所はかゆみがあるので掻いてしまい、
その掻いた手で他の部分を触ると細菌がそこで増殖して
症状が広がってしまいます。

とびひになる前に、
日頃から肌をよく観察してケアを行いましょう。

また、黄色ブドウ球菌は食中毒の原因にもなります。
この細菌が産生する毒素は、
100℃、30分の加熱でも無毒化されません。
細菌が消化管内に侵入した場合、
平均3時間ほどで吐き気、嘔吐、腹痛、下痢
などの消化器症状が現れます。

<食中毒予防のポイント>

*食材を触る前後で手をよく洗う。

*切り傷などのけがをした手で食材を直接触らない。
 (絆創膏を使用している場合も同様)
*おにぎりを握るときは、
 ラップ・ビニール手袋などを使う。