16/4/4「ピーナッツ」
16/04/04 20:15 
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「ピーナッツ」

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先日の小児科勉強会で、
ピーナッツ(落花生)アレルギーの話題がありました。

ピーナッツはマメ亜科ラッカセイ属の一年草。
食物アレルギーの原因食物の上位に入っていて、
アナフィラキシーの原因の中で
上位5位以内に入っています。
ピーナッツアレルギーの自然寛解率(食べれるようになる)は
20%程度といわれています。

日本では、
ピーナッツが特定原材料の表示義務がある
7品目に含まれていて、
加工食品は表示を確認して除去が可能となっています。
ただし、
菓子だけでなくカレールーなどに
含まれていることがあるので注意が必要です。

また、
ピーナッツアレルギーの人で、
ナッツ類を全て除去している場合もありますが、
ピーナッツアレルギーのある人が、
少なくとも1つのナッツに
アレルギーを持っている可能性は
25〜50%程度といわれていて、
ピーナッツの除去が必要な人でも、
ナッツは食べられる可能性はあります。

ナッツ類は、
植物分類学上は多様な種に属していて、
クルミ;クルミ目クルミ科
カシューナッツ;ムクジロ目ウルシ科
アーモンド;バラ目バラ科サクラ属
などです。
全国調査では、
上記3つのナッツが
アレルギーの原因として多いようです。

もっとも、
ピーナッツやナッツ類は、
乳幼児の窒息事故につながりやすい食品です。
上手に噛み砕いて
きちんと飲み込むことができないうちは、
与えないようにしましょう。