16/4/13「結核」
16/04/13 22:47 
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「結核」

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結核の集団感染が報道されています。
渋谷警察署に留置していた60代の男性が
昨年2月に肺結核で死亡しました。
その後署員19人が結核に感染し、
うち6人が発症しました。
また、
死亡した男性の解剖を担当した医師など
7人も感染したそうです。

以前このブログでもお伝えしましたが、
結核は過去の病気ではありません。
先日、
BCG接種の必要があるのでしょうか
とのご質問を受けました。

結核予防会結核研究所の2016年1〜2月の報告です。
(1,2月の我が国の累積統計数)
新登録結核患者数;1,255人
0〜4歳;1人
5〜9歳;1人
15〜19歳;13人
熊本県の新登録結核患者数;43人(うち熊本市20人)

平成26年の新登録結核患者数19,615人(全国)で、
統計開始以来初めて年間2万人を下回りました。
しかし、
人口10万対新登録結核患者数は全国で15.4。
これは世界的には「中蔓延国」に分類されます。
国は平成26年7月に、
結核低蔓延国を目指すアクションプランを発表しました。

現在、
症状が現れてから受診に至るまでに
2か月以上かかった患者さんの割合が、
特に30〜59歳の働き盛りの年代で増加しています。
この年齢層の受診の遅れを改善することが、
結核患者減少の一つのポイントと考えられているようです。

2週間以上咳・痰が続いたり、
急にやせた、倦怠感が続くなどの場合は、
医療機関を受診しましょう。

さて、
桜は葉桜となりましたが、
菜の花が輝いています。