16/4/25「こどもの心」
16/04/25 20:36 
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「こどもの心」

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皆様、
今日も一日お疲れ様でした。

当院は先週金曜日に水道が開通しました。
水が蛇口から勢いよく出てきたときは、
とても嬉しくそして安堵しました。

不眠不休で頑張っていらっしゃる
水道関係の方々に心からお礼申し上げます。

さて今回の災害では、
こども達もこころに大きな影響を受けたことでしょう。

平成7年に起きた阪神・淡路大震災後にまとめられた
災害を体験したこどもの心の研究結果から抜粋します。

〜こどもにとって恐ろしい体験や喪失体験、
長期にわたる異常な生活環境は、
当然強い苦痛としてこどもの急性期反応として表れますが、
こどもでは心と体の発達が未分化であるために、
その反応は精神的な問題としてよりも、
むしろ身体症状や行動上の問題として表れてくることが
明らかになりました。

災害後には次のような心の反応が起こります。
@感情が麻痺したようになる。
A何もする気が起こらなくなる。
B感情的に高揚する。
C災害に関連するものを避けようとする。
D災害遊びや悪夢などで
災害時の体験を想い起こし不安になる。
E不眠・怯え・落ちつかない・いらいらする
など過度に覚醒する。
F赤ちゃん返りなど退行するようになる。
G登園しぶり・後追いなどの分離不安を示す。

こどもは不安な気持ちを遊びの中で表現したり、
絵に描いたり、
話をしたりすることで整理し、
それが受け入れられることで
異常な体験を過去の記憶として処理していきます。
身体的な接触を十分に行い、
安心して表現できる場を多くし、
無理に表現させるのではなく、
表現しやすい状況を整えることが大切です。
また退行とは、
こどもが基本的信頼を確認し安心感を得て
自分を守るためにとった反応です。
まわりの大人達が
その退行を十分に受けとめてあげれば、
やがて、
こども自身が苦しみを乗り越えていくことが
できるようになります。〜

私達大人も
かなりのストレスを抱えて苦しい状況ですが、
かけがえのない存在である
おこさんの心が癒されるように、
気配りをしてあげましょう。

さて、
私は昨日九日ぶりに入浴させていただきました。
自宅はガスが不通のため温泉に馳せ参じました。
北部方面の小さなほのぼのとした所でした。
(洗剤などは持参)
久々に手足をのばして
温かいお湯にのんびりつかりました。

現在、
ガスの復旧に向けて関係者の方々は
必死に頑張っていらっしゃいます。
安心して使用できるまで辛抱します。

避難所で生活していらっしゃる方も
大勢いらっしゃいます。
私は自分が今できることを少しずつやって参ります。
そしてこんな時だからこそ、
いろんな社会的な
マナー・ルールも守りたいと思います。

相田みつをさんの言葉より
『うばい合えば足らぬ
 わけ合えばあまる』

皆様、
一緒に乗り越えましょう。
明日もお元気で。
おやすみなさい。