16/5/11「新潟中越地震(保護者について)」
16/05/11 20:24 
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「新潟中越地震(保護者について)」

▼本文


皆様、
今日も一日お疲れ様でした。

前回は、
新潟中越地震後のおこさんの様子に関する
アンケート調査の結果をお伝えしました。
今回は保護者に対して、
地震後3、6、12か月後に行った
アンケート調査の結果をお伝えします。

アンケートの質問項目です。
@あまり眠れない。
A頭痛、腹痛、吐き気、めまいなどの身体の不調を感じる。
Bいらいらしたり、怒りっぽくなった。
Cいろいろと不安だ。
Dちょっとした物音や揺れに対してひどく驚いてしまう。
E気分が落ち込んだり、寂しくなったりすることがある。
F物事になかなか集中できない
 (落ち着いて取り組めない)ことがある。
Gこどもについあたってしまうことが増えた気がする。

結果は、
激震地での精神症状が長引き、
こどもよりも顕著でした。
(6か月後と12か月後の陽性率はほぼ同等の約40%強)
症状としては、
「過敏」「不安」「不眠」の陽性率が高く、
激震地では長引いていました。

また、
6か月後は
@〜Gの項目の全てにおいて、
陽性であった保護者のこどもほど、
陰性であった保護者のこどもに比べて、
こどもの陽性率は高い結果となりました。
12か月後は、
「不眠」「易怒性」「不安」「こどもに当たる」
が陽性であった保護者のこどもほど陽性率は高くなりました。
つまり、
こどもと保護者の症状については、
関連性を認め得る結果となりました。

保護者もこども同様心身症状を抱えていて、
むしろこどもより遷延すると考えられました。
そして、
こどもと保護者の心身症状には関連性が認められました。

おこさんの心の健康を守るには、
大人の私達も心の健康を取り戻さなければなりません。
4/30に書いた大人のセルフケアを参考になさってください。

疲れたらひとまず一息つきましょう。

明日もお元気で。
おやすみなさい。