16/6/27「おたふくかぜ」
16/06/27 19:59 
▼タイトル
「おたふくかぜ」

▼本文


皆様、
今日も一日お疲れ様でした。

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、
ムンプスウイルスの感染を原因として
発症する感染症です。
このウイルスに対する治療薬はなく、
ワクチンで予防する病気です。
日本ではまだ定期接種にはなっていません。

おたふくかぜは、
全国的には昨年5月頃から現在まで、
増加傾向が続いています。
今年の定点当たり報告数は、
全ての週で過去5年間の平均値を上回っています。
定点報告数を6/6〜6/12の週でみると、
2013年0.30
2014年0.35
2015年0.48
2016年0.94
と今年は増加しています。

当院近隣の複数の保育園でも昨年秋以降、
発生が断続的ではありますが続いています。

合併症には、
髄膜炎・髄膜脳炎、難聴、睾丸炎、卵巣炎、膵炎
などがあります。
成人が発症した場合、
合併症により入院を要する例が比較的多いです。
近年の日本の調査では、
年間に700〜2300人の難聴患者が発生し、
その一部は両側性難聴と考えられています。

今後夏季にかけて
発生が多い状態が持続することが予想されています。

おたふくかぜワクチンは有料ですが、
できるだけ接種されることをお勧め致します。

さて熊本は、
今週雨が続く模様です。
車の運転、通行の際には
くれぐれもお気を付けください。

明日もお元気で。
おやすみなさい。