16/7/14「学校保健委員会」
16/07/14 22:02 
▼タイトル
「学校保健委員会」

▼本文


先週の木曜午後は、
高平台小学校の学校保健委員会に参加致しました。

学校保健委員会とは、
5,6年生が健康に関するテーマを決めて事前に学習します。
そして、
アンケート調査などを行ってデータをまとめます。
その学習内容やデータの結果・考察などを、
保健委員さんが発表し、
その内容を受けて、
みんなで話し合い考えをまとめて、
意見を出し合う集会です。

その日体育館(とても暑かったです)に集合したのは、
5、6年生全員、学校の先生方、保護者、PTA会長、
学校薬剤師、北区役所の保健師、
そして学校医の私です。

今回のテーマは、
「睡眠について考えよう〜家庭での時間の使い方を見直して〜」
というものでした。

まずは5、6年生の保健委員さんが
5、6年生を対象としたアンケート調査の結果を発表しました。

私が感心し感銘を受けたのは、
みなさん事前にとても準備していたのでしょう、
メモ用紙など見ないで、
まっすぐ正面を向いて大きな声で堂々と順番に発表した、
その態度です。
中には幼少時に可愛らしく診察を受けていた
おこさんもいらっしゃいました。
立派な成長ぶりを拝見できて、
それだけでも胸がいっぱいになりました。

さてアンケート結果ですが、
5年生は約3割、6年生は約4割が、
夜10時以降に就寝しています。
夜11時半以降も数名います。

寝るのが遅くなる理由の第一位はテレビの視聴です。
一日のテレビ視聴時間の平均は、
5年生124分、6年生156分です。

ちなみに、
ゲームやパソコンをする時間の平均は、
5年生98分、6年生110分です。
これらを全て視聴した場合、
一日平均約4時間メディアと接触したことになります。

遅く寝た次の日に
5年生約4割、6年生約5割が
調子が悪いと感じています。
またその時、
・身体が重い
・だるい
・頭が痛い
・イライラする
といった症状がみられています。

以前このブログでご紹介した、
熊本大学医学部名誉教授三池輝久先生の御著書、
『こどもの夜ふかし 脳への脅威』から。

小学生以上の児童の睡眠障害の条件

@夜7時から朝7時までにとるべきはずの、
 その児童に必要な夜間の基本睡眠時間
 (小学校低学年;9〜10時間、高学年;8〜9時間)
 が不足している。

A夜間の睡眠中に頻回に(3回以上、あるいは一度に30分以上)
 目が覚めてしまう。

B日によって入眠時間と起床時間が90分以上、
 著しくばらついている。

C寝つきが悪く、眠りにつくのが午前0時を越えてしまう。

大切な睡眠時間確保のために、
まずはテレビの視聴について、
ご家族で話し合ってみましょう。