16/7/18「脳時計」
16/07/18 22:03 
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「脳時計」

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皆様、
今日も一日お疲れ様でした。

本日熊本地方気象台は、
九州北部地方は梅雨明けしたと見られると発表しました。

梅雨入り発表の6月4日から7月17日までの
熊本市の降水量の合計は983.5ミリ。
平年比149%でした。
大地震があった上にこの降水量でしたので、
被害がさらに大きくなったのではないでしょうか。

ブルーシートを被ったままの我が家は
雨漏りの心配からまだまだ脱却できません。
いずれ台風がやってくるでしょうから。
それまでにはなんとかならないかと思っているのですが…

さて前回は、
高平台小学校での睡眠について考える集会
について書きました。

児童の皆さんの堂々とした発表の後に、
私も少しだけお話させていただきましたが、
恥ずかしながら緊張してしまい、
しどろもどろで理解できなかったのではないかと
反省しています。

お話したのは、
熊大名誉教授三池先生の本の中から抜粋した
『脳時計』についてです。

体内時計という言葉を皆さんご存知でしょうか。
朝になると目をさまし、
夜になると眠くなるなど、
命のリズムを刻む時計のことです。
皮膚、筋肉、心臓、血管、リンパ、臓器など、
全身にはりめぐらされています。

脳時計は、
この体内時計をコントロールする、
いわば体内時計の親玉です。
脳の視床下部の視交又上核にあります。

脳時計は次の3つの生体リズムを制御して、
自律神経機能を整え、
全身の体内時計の働きを制御しています。

*3つの生体リズム。

@睡眠―覚醒リズム
 夜が来たら眠り、朝が来たら目が覚めるリズム。
 
Aホルモンの分泌
 
 (ホルモンとは、
 ある器官で作られ分泌されると、
 血液を通して体内を循環し、
 別の器官に到達してその効果を発揮する物質。)
 
 休息を知らせるホルモンと活動を促すホルモンを分泌する
 時間がきたことを知らせる。

 ・休息を知らせるホルモン=メラトニン
  夕方から分泌され始め、夜中にピークとなる。

 ・活動を促すホルモン=コルチゾール、β―エンドルフィン
  朝に分泌される。

B体温調節
 真夜中は体温を下げて休む態勢を整え、
 昼間は体温を上げてエネルギー活動を促す。
 活動時と就寝時の体温差が1℃程度あることが、
 健康な身体を保つための条件。

「夜更かし・遅寝」の頑張りの生活習慣を続けていると、
脳時計のリズムが狂い、
3つの生体リズムを混乱させる
「不健康の土台」を作ることになります。
その結果体内時計が混乱し、
自律神経機能のバランスが崩れて
疲労してしまうのです。

今週末から多くの学校は夏休みを迎えます。
長期の休み中は生活リズムが乱れやすくなります。
まずは、
起床・就寝時間について
親子で話し合いましょう。

朝顔が咲いています。
明日もお元気で。