16/9/22「受動喫煙」
16/09/22 18:06 
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「受動喫煙」

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秋分の日の今日、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
あいにくの雨模様でしたが、
気温は上がらず、
比較的過ごしやすい一日でした。
ただし、
予報では明日からしばらく
最高気温は30℃あたりになる模様です。
一日の中での気温差がありますので、
室温・衣服調整を行いましょう。

さて、
国立がん研究センターは、
8月31日、
受動喫煙のある人はない人に比べて
肺がんになるリスクが約1.3倍で、
受動喫煙における日本人を対象とした
科学的根拠に基づく肺がんのリスク評価を、
これまでの「ほぼ確実」から「確実」に
アップグレードしました。

これに伴い、
『日本人のためのがん予防法』
(現状において日本人に推奨できる科学的根拠に基づくがん予防法)
を改定しました(H28.8/31付)。

それは喫煙の箇所を、
*変更前;他人のたばこの煙をできるだけ避ける
*変更後;他人のたばこの煙を避ける
と修正しました。

今回の研究は、
日本人の非喫煙者を対象に、
受動喫煙と肺がんの関連を報告した
9本の論文結果に基づいて解析しました。

世界をみると、
2014年時点で、
公共の場所の全てを
法律で屋内全面禁煙にしている国は49か国だそうです。

受動喫煙防止法制化により、
喘息などの呼吸器疾患
急性心筋梗塞などの心臓病、
脳卒中などの病気が減少しています。

*日本の現状

・WHOの報告書では、
 受動喫煙防止策は最低レベルと判定されている。

・受動喫煙が月1回以上ある者の割合
 家庭16.4%
 飲食店46.8%
 職場33.1%

・乳児の両親のどちらかが自宅内喫煙 14.4%

たばこの害についてはこれまでもお伝えしてきました。
受動喫煙の健康被害は、
肺がん、
循環器・呼吸器、
乳幼児突然死症候群などでも
科学的に確立されています。

熊本市のホームページ(健康づくり推進課)には、
禁煙治療に保険が使える医療機関一覧が提示してありますので、
喫煙者は参考になさってください。