16/12/4「こどもの事故」
16/12/04 17:02 
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「こどもの事故」

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早くも今年も師走となり、
街の装いはクリスマスモードになっています。

11月末から最低気温は5℃前後と寒くなっています。
ご家庭では暖房器具が活躍していることでしょう。

おこさんの事故情報です。
人感センサー付セラミックファンヒーターによる
熱傷が起きています。

*0歳4か月児
*ファンヒーター;高さ33.3cm 幅24p 奥行き11.1p
*センサー感知範囲;上下方向60度 左右方向90度
*発生時の様子
 発生時は母、兄、患児が自宅にいた。
 入浴のため母と兄がリビングを出た。
 児はリビングに敷いた布団に入眠していた。
 ヒーターと児の距離は2m。
 入浴直前に600Wで使用していたヒーターは運転停止を確認した。 
 ただしコンセントには接続したまま。
 入浴後母がリビングに戻るとヒーターの前に児がいた。
 児は寝返りはできないが背這いで移動は可能。
 ヒーターの下部にある送風口から温風が出ていた。
 児の左頭頂部、左頬部、左耳介に熱傷が認められた。
 ヒーターは母の祖父母が購入したもので、
 説明書は読まずに使用法は不明だった。
 受傷まで危険性は感じなかった。

国民生活センターの調査によると、
床に設置し温風が吹き出す暖房器具の温風の温度は、
吹き出し口:最低でも70℃近く
吹き出し口から50p:40〜73℃
吹き出し口から1m:31〜54℃

熱傷を起こすために必要な温度と時間の関係(動物実験)
50℃:5〜6分
60℃:5秒程度
70℃以上:1秒

熱傷のために救急を受診したこどもの6割は0〜1歳児。
原因の多くは液体によるもの。
4%程度はストーブやファンヒーターによるもの。
ファンヒーターなどの近くで眠ると、
比較的低い温度に長時間暴露されることが原因。

今回の製品には人感センサーが装着されていて、
本体より2m以内の範囲内でセンサーの前を横切る動きをする物体に反応。

これから冬本番を迎え気温はますます冷え込み、
暖房器具の使用頻度は増えると思われます。

器具の使用法はしっかりと知っておき、
おこさんに危険がない使用法を考えましょう。
(まだたまに余震もありますので)