17/1/7「適切な入浴方法」
17/01/07 17:48 
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「適切な入浴方法」

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1月5日の小寒を迎え、
寒の入りした土曜の夕暮れ時、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

寒の入りからの約1か月の寒中は、
一年で寒さが一番厳しい季節です。
予報では、
10日以降の熊本市の最低気温は0℃前後の日が続き、
最高気温は10℃前後になる模様です。
これまでは比較的暖かでしたので、
新学期を迎えると同時に
防寒対策が必要となるようです。

さて、
熊本県感染症情報による
県内のインフルエンザ流行状況は、
12/19〜12/25の週に
県内全ての地域が流行開始の目安を超えました。
(定点数4.05)
12/26〜1/1の週の発生数はほぼ横ばいでした。
(定点数4.08)
これは集団生活(学校関係や職場など)が冬期休暇のため
一旦解消された影響があるのではないかと思います。

全国的には、
12/19〜12/25の週の定点数は8.38。
熊本県の約2倍。
注意報レベル越えの地域149か所、
警報レベル超えの地域4か所となっています。
この連休中にお出かけの際には、
身近な所でインフルエンザの発生がないからと安心せずに、
予防対策はしっかりおこなっていきましょう。

ところで寒い季節は、
温かいお風呂や温泉にのんびりとつかって、
疲れを癒したいと思われる方もおいででしょう。

しかし、
高温のお湯に長時間入ることは
体に負担をかけてしまいます。

某医科大学リハビリテーション医学教授の、
「適切な入浴方法」についての寄稿文から抜粋します。

・40〜42℃を境に効果が分かれる。
・40℃未満は日本人ではちょっとぬるいかなと感じる温度。
 副交感神経優位となり、
 リラックスした、ゆったりした、
 疲労がとれるような感じになる。
 これから寝る、休みたいという時に適切な温度。
・40〜42℃は日本人が好む温度(ちょっと熱いかなという程度)
 適当に交感神経を刺激し、
 目がさえて頭がすっきりする。
 これから仕事・勉強をしたい時に適切な温度。
・42℃以上は高齢者が好む温度。
 血小板が凝集し血栓ができやすくなることがわかっていて、
 42℃を超える温度は入ってはいけない。
・入浴時間はだいたい5〜10分ぐらいが適当。
 具体的には、
 入浴後額に汗をかくか、かかないかぐらいの時間が適切。
 そこからさらに入ると、
 脱水状態になり副作用がでる。
・一般的な心不全などの循環器系統の疾患の入浴療法の場合、
 1日1回10分、41℃のお風呂に入る。
 ただし高度の心不全の場合は、
 水圧の影響を少なくするために半身浴。

以前このブログでお伝えしましたが、
皮膚科の先生からのアドバイスとしては、
温熱による刺激は掻痒を助長させるため、
とくにアトピー性皮膚炎の方は、
微温浴(37〜39℃)が適しています。
おこさんの肌は乾燥傾向ですので、
この点からも、
熱めのお湯に長時間入るのは避けましょう。
 
今日1月7日は「人日の節句」。
1年の無病息災を願って七草粥を食べる日です。
お正月にちょっと食べ過ぎたりお酒を飲み過ぎたりした方は、
胃腸をいたわるためにも、
七草粥を召し上がってはいかがでしょうか。