17/2/18「メディアと睡眠」
17/02/18 19:17 
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「メディアと睡眠」

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風は幾分冷たさを感じましたが、
室内に差し込む日差しには温もりが感じられた週末、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

昨日の熊本市は最高気温19.7℃と春の陽気でした。
明日の最低気温は−1℃の予報。
これからの季節は寒暖を繰り返しながら、
春を迎えることでしょう。
衣服・室温調整をこまめに行いましょう。

2/6〜2/12の週の、
熊本県のインフルエンザ流行状況は定点数27.65。
前週40.46から減少したので、
ピークは越した模様です。
一旦警報レベル30を越して警報を解除する基準は10なので、
しばらくは警報レベルが続きます。

全国平均定点数は28.57と前週38.14から減少しているので、
全国的にもピークは越しています。

ただし、
熊本県はまだ多くはA型が占めていますが、
B型が
1/23〜1/29;1.7%
1/30〜2/5;2.8%
2/6〜2/12;4.7%
とまだ少ないものの徐々に増加しています。
A型に罹患してB型にも罹患した方が既においでです。
引き続き予防対策を行いましょう。

さて今週水曜日に、
学校医をさせていただいています
高平台小学校で学校保健委員会が行われました。
今年度のテーマは「睡眠について考えよう」。
私は診療があり出席できなかったのですが、
以下の文書を寄せました。
(これまでもお伝えしてきたことの復習です)

最近の研究で、
夜に読書をする時に、
タブレット端末を使用すると、
紙の本を読むのに比べて、
眠りを誘う睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌量が減少し、
分泌される時間も遅くなることが分かりました。
つまり、
夜なのにいつまでも目が冴えて、
眠くならずに夜更かししてしまうのです。

LED照明やスマホ、タブレット、パソコン、
ゲーム機、液晶テレビなどには
ブルーライトが多く含まれています。
このブルーライトを夜間も大量に浴びると、
日中は体と心を活動状態に、
夜間は休息状態に切り替える、
体の中に備わっている体内時計が狂い、
その結果生体リズムも狂い、
睡眠の質も悪くなります。

日本学校保健会による、
平成26年度
児童生徒の健康状態サーベイランス事業報告書によると、
「最近、睡眠不足を感じている」と回答した児童の割合は、
小学1・2年生;約17%
小学3・4年生;約23%
小学5・6年生;約30%

睡眠不足を感じている理由
・小学1・2年生
 第1位:家族みんなの寝る時間が遅い
 第2位:なんとなく夜更かしする
 第3位:テレビやDVD、ネット動画など見ている

・小学3・4年生
 第1位:なんとなく夜更かしする
 第2位:家族みんなの寝る時間が遅い
 第3位:男子=テレビやDVD、ネット動画など見ている
      女子=宿題や勉強で遅くなる

・小学5・6年生
 第1位:なんとなく夜更かしする
 第2位:男子=テレビやDVD、ネット動画など見ている
      女子=宿題や勉強で遅くなる
 第3位:男子=ゲームをしている
      女子=テレビやDVD、ネット動画など見ている

睡眠不足の原因に、
夜間のメディア利用が挙げられました。
時間を費やすばかりではなく、
身体の中にも影響が及び、
その結果として大切な睡眠が阻害されている模様です。

おこさんだけではなく、
大人の私達も含めて、
健康を守るために夜寝る前には、
テレビ、スマホ、パソコン、ゲーム
などの画面を見ないように努めましょう。

明日は熊本城マラソンが開催されます。
お天気は晴れの予報。
知人も参加されます。
熊本地震もあって、
いろんな思いを胸に、
お仕事・家事・育児などなどの合間を縫って
練習を積んでこられたことでしょう。
どうぞランナーの皆様が無事にゴールされますよう、
心からエールをお送り致します。