17/4/1「桜開花」
17/04/01 18:27 
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「桜開花」

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今日から4月。
新年度の始まりです。
卒業・終業式シーズンを終え、
また気持ちも新たに次のステージに進みます。

当院は平成16年に開院しました。
その年に誕生したおこさんが、
今春小学校を卒業されました。
そのおこさん達がこの頃、
二種混合ワクチンの接種に
久々に来院されていますが、
みなさん立派に成長なさっています。

あの頃、
毎週のように発熱しては来院し、
予防接種では大泣きして、
お父さん・お母さんに抱きついていました。
あれから12年の月日が流れ、
いろんな体験をし、
多くの事を学び、
心身ともに大きく成長された姿に眩しさを感じました。

これからも少しずつ前に進んで、
大きく羽ばたいていけるように、
私達おとなは温かく見守っていきましょう。

おこさんたちは入園・入学・進級し、
新たな環境に慣れるまでに
しばらくは時間がかかることでしょう。
不安や緊張でストレスが溜まります。

また保護者の方にも、
新たな部署や職場への異動、
中には引っ越しなさって新たな地域での暮らしの始まりなど、
変化があるかもしれません。

頑張り過ぎず、
大きく深呼吸しながら、
十分な栄養・睡眠をとって
おとなもこどもも心身ともに疲れを癒し、
お互い話しやすい雰囲気が築けますように。

さて話はかわり、
睡眠不足の人は、
睡眠が十分な人に比べて
体重を増加させる嗜好性の高い食品をより多く摂取し、
肥満になりやすいことが知られていました。
また睡眠の成分の中でも
特にレム睡眠(夢を見る浅い眠り)が不足すると、
体重が増加することも報告されてきました。
しかしその仕組みはこれまでわかっていませんでした。

このほど筑波大学の研究チームが、
レム睡眠が減少すると、
砂糖(ショ糖)や脂質を過剰に食べることを
マウスの実験で確かめました。

*レム睡眠だけを減少させたマウスでは、
 砂糖・脂質ともに摂取量が増加した。

*食物の嗜好に関わる前頭前皮質の活動を抑制した
 レム睡眠不足マウスでは、
 砂糖の摂取量は増加せず、
 脂質の摂取量は増加した。
 
以上のことからレム睡眠不足の状態では、
砂糖を多く含む「太りやすい食べ物」を食べたくなる欲求は、
前頭前皮質が直接制御していることが示唆されました。

バランスの良い食事をとりたくなる身体になるためにも、
睡眠はしっかり確保しましょう。

本日の熊本市の最高気温は16.9℃。
暖かな日差しに包まれて、
桜の開花が宣言されました。
予報では来週は最高気温20℃の日が続く模様です。
春到来です。