17/5/30「誤飲」
17/05/30 20:16 
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「誤飲」

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先週末は多くの小学校で運動会が開催されました。
強い日差しの中、
おこさん達は汗を流して頑張ったことでしょう。
進級して日が浅い中運動会の練習が始まり、
当日まで急ぎ足で進んできました。
疲れがたまっていることでしょう。
しっかり食事と睡眠をとりましょう。

さて、
こどもの事故予防週間について先日お伝えしました。

東京消防庁管内で、
平成24年から26年までに、
5歳以下のこども3316人が窒息や誤飲で救急搬送されました。

年齢別では、
0歳児;1232人 1歳児919人 2歳児498人 
3歳児354人 4歳児200人 5歳児113人
成長とともに減少。
0歳児は6か月から増加し9か月が最も多かった。

時間帯別では、
17時から21時に多く搬送されています。

場所別では、
住宅等の居住場所が9割以上を占めています。

年齢別の関連器物は、

0歳児
第1位;お菓子の包みやペットボトルのラベルなどの「包み・袋」
第2位;玩具
第3位;タバコ

1歳児
第1位;食品・菓子
第2位;タバコ
第3位;玩具

2歳児
第1位;食品・菓子
第2位;玩具
第3位;薬剤等

3〜5歳児
第1位;食品・菓子
第2位;玩具
第3位;薬剤等

今回の救急搬送状況について、
こどもの事故の専門家の先生は以下の様にコメントされています。

*以前からの報告と同じ傾向。
 すなわち、同じ月齢・年齢のこどもが、
 同じ誤飲や窒息を起こしている。
 ⇒「ひょっとしたら、うちのこも」と認識する必要あり。

*6か月になったら、何でも口に入れるようになる。
 5か月頃から「物をつかむ」
 つかんだら「口に入れる」
 行動がみられる。
 我が国では床に物を置く生活のため、
 乳児の誤飲の発生率は高い。
 小さなビニール片さえのどに詰まらせることがある。

*危険性が高いものは3つ。
 @コイン形電池
 飲み込んだ電池が食道にとどまると大変危険。
 食道の粘膜がただれ、
 中には大動脈まで穴が開いて死亡することも。
 
 A灯油
 水と間違えることあり。
 胃から逆流すると、灯油の蒸気が肺に入り、
 ひどい肺炎を起こす。
 
 Bキャンドル・オイル
 色がついていて飲み込むことあり。 
 灯油と同じ状況で肺炎を起こす。

*年齢に応じた大きさや形状にして食べさせる。
 食事中に大きな声で呼ぶなどびっくりさせない。
 歩きながらや寝ながら食べさせない。

夕方から寝るまでのバタバタと慌ただしい、
おこさんから目が離れがちな時間帯は特に要注意です。
誤飲した上位に挙がった物については、
特に目を光らせる必要があります。