17/8/11「環境音楽」
17/08/11 12:49 
▼タイトル
「環境音楽」

▼本文


山の日の祝日の今日、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
お盆休みの長期休暇に入った方もおいででしょう。

暑くかつ湿度も高めで、
それだけでも疲れてしまいそうな今日この頃です。

さてこのほど、
理化学研究所などの共同研究グループは、
環境音楽の聴取により、
主観的な疲労が軽減し、
安心・リラックス感が増強することを明らかにしました。

今回グループは、
ピアノ、バイオリン、自然音源などから構成される
環境音楽のアルバム楽曲を使用して、
健常成人を対象に、
環境音楽を30分聴いた時と無音で過ごした時の、
主観的な気分と自律神経機能の変化について計測しました。

環境音楽とは、
小鳥のさえずり、
川のせせらぎなど、
自然を想起させるような音源をベースに制作されていて、
ピアノやバイオリン、
ハープ等のアコースティック楽器や、
やわらかなシンセサイザーの音色を
バランスよくブレンドされています。

その結果は、
チームが開発した気分測定システム(KOKOROスケール)を用いて得た
主観的気分データの解析から、
環境音楽の聴取により、
気分が「癒し」「眠気」「安心・リラックス感」の方向に
大きく動くことがわかりました。

また、
聴取前後での自律神経機能の変化と主観的な気分変化との
相関を調べたところ、
「癒し」や「安心・リラックス」への気分変化に対しては
心拍数が減少し、
「爽快」への気分変化に対しては循環器系自律神経機能の指標(LH/HF)が
減少することが分かりました。
(近年、
循環器系自律神経機能の指標が、
精神的な疲労や日常生活での疲労の程度の客観的な指標となることが
報告されている)

お休みを利用して、
本物の自然の音を聴き、
自然の色を見て、
日頃のお疲れを癒してみませんか。