17/9/5「救急医療週間」
17/09/05 19:53 
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「救急医療週間」

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9月に入り、
熊本市の最低気温は20℃ぐらいにぐっと下がりました。
日の入りの時刻も徐々に早まり、
現在18時30分頃となっています。
秋が近づいています。

気管支喘息の方は要注意の季節です。
最近発作が起こっていないから大丈夫と思わず、
定期的に内服・吸入を行っていきましょう。

さて、
9/3〜9/9は救急医療週間です。
消防庁が公表している
平成28年版救急・救助の現況によると、
平成27年中の救急車による
救急出動件数は605万4815件
搬送人員数は547万8370人
ともに過去最多となりました。
救急車は5.2秒に1回の割合で出動し、
国民の23人に1人が搬送されたことになるそうです。

平成27年度の事故種別の救急出動件数
第1位;急病(63.6%)
第2位;一般負傷(14.8%)
第3位;転院搬送(8.4%)
第4位交通事故(8.3%)
交通事故は平成7年19.6%から減少していますが、
急病は平成7年54.0%から増加しています。

年齢区分別の搬送人員
新生児;0.2%
乳幼児;4.6%
少年;3.6%
成人;34.9%
高齢者;56.7%
高齢者は平成7年31.6%から増加しています。

傷病程度別の搬送人員
軽症;49.4%(傷病程度が入院加療を要さない)
中等症;40.5%
重症;8.5%(傷病程度が3週間以上の入院加療を要す)
死亡;1.4%

全国で救急車の不適切な利用が問題になっています。
軽症者による安易な利用が行われているからです。

*過去にあった実際の事例

水虫がかゆい
救急車で行くとすぐ診察してもらえる
今日、入院する予定だ
こどもを近くの病院に連れていきたいが、
夕食の準備が忙しくて手が離せない
などなど他にも沢山…

出動件数増加に伴い、
救急搬送にかかる時間は伸びてきているそうです。
そうなると、
重症者が助からない場合もあり得ます。

総務省消防庁は、
救急車利用ママニュアルをホームページで公開しています。
参考になさってください。

また日本小児科学会のホームページでは、
「こどもの救急」のサイトを開設していますので、
どうぞご覧ください。