17/11/27「スキンケアの実際〜洗浄」
17/11/27 20:10 
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「スキンケアの実際〜洗浄」

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あっという間に11月も残り少なくなりました。
街はもうすでにクリスマスのデコレーションとなり、
お歳暮やおせち料理の広告を目にして、
師走を感じる今日この頃です。

さて、
例年お伝えしていますが、
秋冬は特にお肌が乾燥しやすい季節です。
おこさんのお肌は基本的には乾燥肌です。
しっかりとスキンケアを行っていく必要があります。

そこで、
皮膚科の先生の「スキンケアの実際」
という論文から抜粋してそのやり方をお伝えします。

*小児の皮膚の特徴
@汗をかきやすい
A乾燥しやすい(皮脂腺が働いていない)
 生後3か月までは皮脂の分泌は亢進しているが、
 それ以降は著明に減少する。
B刺激を受けやすい(皮膚が薄い)

以上の特徴から、
洗浄だけでなく、
保湿剤による皮膚バリア機能の保護・回復を図るために
スキンケアは大切。

日本の臨床研究の結果、
生後2週間以内から積極的にスキンケアを受けた新生児は、
そうでない新生児に比べて3割ほどアトピー性皮膚炎の発症が低い
ということが判明しました。
よって、
新生児からスキンケアを行っていきましょう。

今回はまず洗浄について。

*洗浄
@保護者の手のひらや指を使って洗う
A洗浄剤をよく泡立てる
 固形、液状石鹸のどちらでもよく、弱酸性のものがよい

・頭;頭皮専用(シャンプー)を使用するのがよい。
・顔;よく泡立ててのせるようにつける。 
   泡で洗ったらすぐに泡を流す。
・首;首の前後のしわにも泡をつける。
   首の前につけるときは上を、
   首の後ろにつけるときは下を向かせる。
・腋窩、肘、膝の裏は関節を伸ばして泡をつける。

〇すすぎはていねいに。洗浄剤は十分に洗い流す。
〇拭く際にはこするのではなく、
 おさえるように拭くと皮膚への負担が少ない。
〇くぼみも忘れずに拭き取る。
〇入浴の適温は38〜39℃が目安で、
 大人が少しぬるいと感じる程度でよい。
 バス槽浴は必須ではない。

次回は保湿剤の塗り方をお伝えします。