18/3/20「桜開花」
18/03/20 20:30 
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「桜開花」

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桜が開花しました。
昨日、今日は雨でした。
桜は雨水をたっぷり吸って、
さらに花を咲かせていくでしょう。

春眠暁を覚えず
〜春の夜は眠り心地がいいので、
朝が来たことにも気づかず、
つい寝過ごしてしまう〜
春はそんな季節です。

さて、
東京大学などの研究チームが
約2万人の中高生を対象に、
平日夜間の平均睡眠時間とうつ・不安症状
に関する質問に対する回答を解析しました。

その結果、
男子;睡眠8.5〜9.5時間
女子;睡眠7.5〜8.5時間
をとっている生徒では、
うつ・不安症状のリスクが最も小さいことが判明しました、

さらに、
うつ・不安症状のリスクが
最も小さくなる睡眠時間を求めたところ、
*男子;中学生8.8時間 高校生8.5時間
*女子;中学生8.0時間 高校生7.5時間
であることが分かりました。

中高生の平均睡眠時間 
中学1年生;男子7.9時間 女子7.5時間
高校3年生;男子6.8時間 女子6.6時間

実際には、
10代の若者が精神的健康を維持するために
平日にとるべき睡眠時間の目安よりは、
少ない睡眠しかとっていません。

睡眠時間の短縮は
精神的健康への影響が懸念されています。
これまでも
睡眠時間の短縮とうつや自殺関連リスクの関連が
多くの研究で示されています。

今回の研究は、
中高生の調査データを直接解析して、
平日にとるべき睡眠時間の目安を示した
初めてのものだそうです。

研究チームは、
睡眠時間には個人差があり、
全ての中高生に睡眠時間8.5時間(またはそれ以上)
を強いる必要はないが、
精神保健の観点で健康教育を行う際の
重要な目安になると考えています。

時々、
体調不良の訴えで受診される中学生のお話を聞くと、
平日は部活後学習塾に行って帰宅するのは22時過ぎ、
就寝時刻は0〜1時頃で起床は6〜7時。
睡眠時間は6時間ぐらいでしょうか。
おまけに土日も部活。
疲労困憊の状況です。

今回研究チームは、
中高生の睡眠時間「8.5時間推奨」は、
現代の若者の生活様式を考え直す必要性を
強く示唆するものであるとしています。

睡眠の重要性を再認識しましょう。