20/3/21「留守番中の安全対策」
20/03/21 14:50 
▼タイトル
「留守番中の安全対策」

▼本文


新型コロナウイルスのために、
学校が臨時休校になり、
おこさんだけで留守番しているご家庭もあります。

熊日新聞でも取り上げられましたが、
日本小児科学会が、
こどもだけで留守番させる際の
安全対策をまとめましたので、
抜粋してみます。

*キッチン

・食事はお弁当などを用意する
 こどもだけで火を扱うのは危険。
 ガスコンロの元栓は閉め、
 IHクッキングヒーターでの調理もしない。

・電子レンジの正しい使い方を練習しておく
 アルミホイルや金属の入れ物に入ったレトルト食品を
 レンジで温めると発煙・発火の危険性がある。
 卵、エビ、栗など殻がついたものを
 レンジで加熱しすぎると爆発することがある。
 あらかじめ食品を容器に入れておき、
 すぐに加温できる状態にしておく。

・電子ケトルはお湯を抜いて収納しておく
 転倒して熱傷が発生することがある。

・包丁やジューサーなどの刃物は手の届かない場所に収納する
 ジューサーで指挫傷を起こした事例がある。

*浴室・洗面所

・留守番中に一人でお風呂に入らない
 浴槽の水は空にしておく
 浴槽内での溺水による死亡事故事例あり。

・ドラム式洗濯機はチャイルドロックをする
 7歳児が密閉されたドラム式洗濯機の中に入り
 窒息死した事例あり。

・洗剤・ワックス類は手の届かないところに収納する
 液体洗剤の誤飲が多く発生している。
 一回分パックタイプの液体洗剤はお菓子のようにみえて、
 間違えて誤飲する危険性がある。
 洗剤やワックスはその配合によって
 致死的なガスの発生の危険性がある。

*リビング・こども部屋

・家具を固定する

・二段ベッドやロフトからの転落を防ぐ対策を考える
 ロフトやその階段から転落し頭に大けがを負った事例あり。

・留守番中の遊び方に約束事を決め、危険なものは片づける
 鋭利な刃物、アイロン、ライターなど。
 危険性を親子で共有する。
 危険なものは「与えない」「手の届かない所に収納」
 窒息の事例;スーパーボール、ガムボール、こんにゃくゼリー

*ベランダ

・ベランダに通じる窓を確実に施錠する
 空き巣への防犯対策。
 ベランダからの転落防止のために
 手の届かない位置に補助錠を設置。

・足場となるものはベランダから撤去
 ベランダの柵を乗り越えて転落事例あり。
 転落防止ネットの設置も有効。

*玄関

・玄関の施錠
 防犯対策は重要。
 
・来客への対応ルールを決めて練習する
 留守番中は来客があっても対応しない。
 絶対に扉を開けない。
 
*こどもと連絡が取れるようにしておく
 
・予想しないトラブルが起きた時のために、
 紙に対応策を書いて貼っておく。

・保護者、こども双方から容易に連絡を取れるようにしておく。

以上のことは、
留守番中に関わらず、
日頃の家庭内での事故防止対策でもあります。

さて、
3月19日は多くの公立小学校で卒業式が執り行われました。
卒業生の皆様ご卒業おめでとうございます。

どうぞ身体も心も健康に、
新たなステージをゆっくりと前に進んで行きましょう。
これからも応援して参ります。

本日熊本市は晴れ渡っています。
春の花を探しにお外にお散歩に出かけましょう。