20/3/28「木材・木質の住環境」
20/03/28 18:29 
▼タイトル
「木材・木質の住環境」

▼本文


開花した桜が雨に濡れています。
今日の熊本市は雨の一日でした。
皆様如何お過ごしでしょうか。

早いもので3月も残り少なくなりました。
今月来院なさった方で、
転居の御挨拶を頂いた方がいらっしゃいました。
新しい環境に慣れるまで
少しの時間がかかるかもしれません。
どうぞ無理をなさらず、
食事・休息・睡眠を十分にとって
ご家族皆様お身体大切になさってください。

・春眠暁を覚えず・
春の夜は眠り心地がいいのでつい寝過ごしてしまう。
皆様睡眠は十分にとれていますか。

平成28年の総務省統計局の調査によると、
日本全国の平均睡眠時間は7時間42分。
(10歳以上、土日を含む週全体の平均)
世界的にみて日本は睡眠不足の国となっています。
日本人成人の約2割が慢性的な不眠の症状があるそうです。

このほど、
森林総合研究所は筑波大学・帝京大学と共同で、
木材・木質の住環境が睡眠に良いのか検証するために、
働く成人男女を対象にした睡眠健康調査を行いました。
(男298名、女373名、年齢22〜68歳)

・活動量計による睡眠計測 

・アンケート調査;以下の項目を質問
 家屋の住環境
 自身の寝室
 睡眠状態
 生活習慣

*結果

・寝室に木材・木質材料が多いと回答した人は少ない人よりも
 不眠症の疑いのある人が少ないことがわかった。

・寝室に木材・木質が多いと回答した人は少ない人よりも
 寝室で安らぎや落ち着きを感じる割合が高いことがわかった。

この結果より研究所では、
寝室に木製の家具を置くなど、
木材・木質材料を多く取り入れることにより、
不眠症状の緩和や良い眠りが得られることが期待されるとしています。

研究所ではさらに、
・いろいろな世代も対象に検証する
・木材・木質材料のどのような点が
 睡眠に良い影響をあたえるのか 
 (材料の見た目、吸音性、匂いやその他の特徴なのか)
 を解明していくもようです。

睡眠の大切さをご家族で御再考いただければと思います。

坪井川沿いに菜の花の黄色い帯ができています。