20/4/1「卵の摂取」
20/04/01 20:35 
▼タイトル
「卵の摂取」

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今日の熊本市は冷たい風が吹いた、
花冷えの一日でした。
皆様如何お過ごしでしょうか。

先日離乳食について書きましたが、
卵アレルギーについての臨床研究をご紹介します。

国立成育医療センターが2017年に発表しました。
生後6か月より固ゆで卵を少量ずつ摂取させることで、
卵アレルギーを8割予防できることを実証しました。

対象としたのは、
食物アレルギーを高頻度に発症することが知られている
生後4か月までにアトピー性皮膚炎を発症した乳児です。
研究期間中は、
アトピー性皮膚炎の治療は徹底して行われました。

この乳児を2グループに分け、以下のパウダーを毎日与えました。

*Aグループ
生後6〜9か月;加熱した卵を含むパウダー(ゆでた全卵0.2g相当)
生後9〜12か月;加熱した卵を含むパウダー(ゆでた全卵1.1g相当)

*Bグループ
 生後6〜12か月;見た目のよく似たかぼちゃパウダー

1歳の時に卵アレルギーの割合を調べると、
卵を摂取したAグループの方が80%近くも少ない結果となりました。

よって、
「鶏卵の離乳期の早期摂取は鶏卵アレルギーの発症を予防する」
という結論になりました。

この結果を受けて、
日本小児アレルギー学会は
「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」
を発表しました。
(https://www.jspaci.jp/news/everyone/20171012153535/)

遅らせるのではなく、
早期に微量摂取を開始することを推奨していますので、
上記ページを参照されてみてください。

もうじき桜は満開になりそうです。